第18回シンポジウムを開催しました。            2021年11月30日

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 令和3年11月23日(火・祝日)、かんてんぱぱ西ホール(伊那市)において、「食品と健康について」をテーマに、伊那谷アグリイノベーション推進機構第18回シンポジウムを開催しました。参加者は、一般の方々、学生、企業、官庁、行政及び教育研究機関の約80名でした。
 向山孝一機構長(KOA株式会社 取締役会長)、伊那市 白鳥孝市長の挨拶の後、寒天産業、クロモジ、凍り豆腐由来レジスタントプロテインについて講師3名からの講演があり、パネルディスカッションや質疑応答が交わされ、身近な地域や食品についての認識を深める良い機会となりました。
 また、同日開催として午前中から、当機構会員企業・自治体等の活動紹介や助成採択課題(研究)のパネル展示が行われました。

 向山機構長は、開会挨拶の中で、「当機構の立ち上げから8年が経つが、信州大学農学部をはじめとする伊那谷の教育研究機関ではどのような研究がされていて、その成果がどのように地域に関わっていくのか、会員間の交流・理解を深め、「食と健康」・「健康長寿」といった切り口から新しい産業・価値を見いだせたらと思う。おかげさまで、地域社会(産業,自治体)との共同研究・共同開発等進められてきている。当機構内でもいくつかの勉強会が発足し動き出している。今後も、それぞれの結びつきが次の価値に繋がっていけるよう、このようなシンポジウムを開催し、改めて地域に貢献できる舞台づくりに努めていきたいと思う。本日も有意義な時間を過ごせれば」とお話しになりました。

 伊那市 白鳥市長は、開催地を代表しての挨拶の中で、「今、伊那市では、新産業技術を駆使して、この地域に住み続けられる地域づくりに取り組んでいる。その中で、伝統野菜等の保存・伝承、鳥獣害対策、果樹育成、スマート林業の拡充等、信州大学(農学部)との関わりは少なくない。信州大学農学部の近くに『サイエンスパーク』の設置を計画している。そこで、教育研究機関からはもちろん民間研究者ともコラボし、新しい産業・価値の創出を目指し、活用していただければと思う。伊那谷で、アグリイノベーションの取組・活動が更に広がって、地域のために役立っていくことを願っている」とお話しになりました。



●企業講演
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 井上修氏(伊那食品工業株式会社 代表取締役会長)は、「地域と共に生きる寒天産業について」と題して、伊那谷の風土と寒天商品の開発についてお話しになりました。








●基調講演
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 河原岳志先生(信州大学農学部 准教授)は、「クロモジの機能性について」と題して、クロモジエキスの抗インフルエンザ作用のメカニズムについてお話しになりました。








●講演
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 田中沙智先生(信州大学農学部 准教授)は、「凍り豆腐由来レジスタントプロテインの免疫機能に及ぼす効果」と題して、レジスタントプロテインによる免疫調節作用についてお話しになりました。







●パネルディスカッション
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座長:松島憲一先生(信州大学農学部 准教授)
パネラー:河原岳志先生、田中沙智先生、芦部文一朗氏(養命酒製造株式会社 商品開発センター)、石黒貴寛氏(旭松食品株式会社 研究所)



      質疑応答の様子
      質疑応答の様子















●パネル展示

〔参加団体〕
・伊那市
・旭松食品株式会社
・伊那食品工業株式会社
・KOA株式会社
・タカノ株式会社
・養命酒製造株式会社


        研究紹介
        研究紹介


       展示の様子
       展示の様子