第13回シンポジウムを開催しました。            2016年12月26日

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 平成28年12月15日、南箕輪村民センターにおいて、「伊那谷の景観と酪農地帯を活かした乳製品開発とその地域認証の可能性」をテーマに、伊那谷アグリイノベーション推進機構第13回シンポジウムを開催しました。参加者は、一般の方々、学生および企業、官庁、行政、教育研究機関の約130名でした。
 向山孝一機構長(KOA株式会社 代表取締役会長)と南箕輪村 唐木一直村長、上伊那農業協同組合 下村篤常務理事の冒頭の挨拶の後、健康と乳製品、伊那谷の景観がどのように活かされるのか講師4名からのお話を聴き、その利活用について一緒に考えてみる良い機会となりました。

 向山機構長は、開会挨拶の中で、教育研究機関等の持つ知財・知見を、伊那谷の農業・林業・食品産業等に活用し、「伊那谷の活性化」,「人材育成」に繋げる機会になればとシンポジウムを開催するようになってから、前回までで、教育研究機関:23名,産業界・行政:21名から講演・研究発表・事例報告をしていただき、2000名余りの方々にご参加いただいている。更に、これらのシンポジウムから、いくつかの新たな研究・開発について、共同での取り組み・展開が進められている。本日のシンポジウムも、講演・事例報告に併せて、会場の皆様から質問・意見等をいただいて、情報交流の場になればとお話しされました。

 南箕輪村 唐木一直村長は、開催地挨拶の中で、今回のシンポジウムをきっかけに、地元の特産品・景観について再認識し、地域課題の対策を探る機会になればとお話しされました。また、地域創生事業の取り組みに加え、当機構を通じ、産学官連携による更なる地域活性を期待したいとお話しされました。

 上伊那農業協同組合 下村篤常務理事は、共催者挨拶の中で、酪農とお米の結びつき,上伊那の酪農と稲作の現状をお話しされ、課題解決のためにも、情報の共有化が必要だとお話しされました。

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講演および事例報告では、
 能勢博先生(信州大学大学院 医学系研究科 教授)は、「健康と乳製品について」と題して、体温調節能を左右する血液量を増加させるために効果的な乳製品の摂取についてお話しされました。

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 森田芳夫氏(伊那市ふるさと大使)は、「山の展望がご馳走です」と題して、山岳景観を活かしたヘルスツーリズムの整備と酪農が生み出す観光資源についてお話しされました。

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 木嵜章夫氏(上伊那農業協同組合 営農部)は、「上伊那の若手酪農家の想い 『酪農家のおもてなし牛乳』の生産販売に向けた取り組み」と題して、商品立ち上げまでのプロセスと今後の課題・展望についてお話しされました。

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 竹田謙一氏(信州大学学術研究院 農学系 准教授)は、「上伊那における乳牛のアニマルウェルフェアと景観を考慮した認証牛乳の提案」と題して、精密な家畜管理と牛乳の付加価値についてお話しされました。




受付スペース脇では、森田氏が持参された【写真パネル】,【パノラマナイフ】等の展示も行われました。
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休憩時間には、『酪農家のおもてなし牛乳』の試飲も行われました。
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