第20回シンポジウムを開催しました。            2023年7月20日

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 令和5年7月8日(土)、INADANI SEES(いなだに しーず) ホール(伊那市)において、「農業DX」をテーマに、伊那谷アグリイノベーション推進機構第20回シンポジウムを開催しました。参加者は、一般の方々,学生,企業,官庁,行政及び教育研究機関の約75名でした。
 向山孝一機構長(KOA株式会社取締役会長),白鳥孝副機構長(伊那市長)の挨拶の後、「衛星・UAVセンシングを活用した農地情報の可視化と作物等の生育診断技術」、「農業DXに向けた農業用センサーとIoT機器」について講師2名からの講演があり、パネルディスカッションや質疑応答が交わされ、地域の農業DXの現状について理解を深める良い機会となりました。会場となった「伊那市産学官連携拠点施設『INADANI SEES』の施設紹介もありました。
 また、シンポジウム会場では、当機構会員企業の活動紹介や助成採択課題(研究)等のパネル展示も行われました。


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 向山機構長は、開会挨拶の中で、「シンポジウムも20回目を迎え、当機構会員である信州大学農学部を始め伊那谷等の教育研究機関の先生方約30名からお話を伺い、先生方がどんな研究をしているのか、それが地域にどのように還元されていっているのか知る場となっている。教育研究機関と市町村・企業団体等とのマッチングの場としても機能を果たしている。本日の会場である『INADANI SEES』も、当機構の新たな拠点の一つとして、更に活動を広げていければと思う。」とお話しになりました。



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 伊那市 白鳥市長は、開催地の代表としての挨拶の中で、「伊那谷の産業は製造業が中心となるが、一次産業である農業や林業等が基盤になる。一次産業は、我々が摂取する食料や飲料、薪・ペレット等のエネルギーから始まり、それを加工・利用する技術を経て、製造業、医療・福祉、文化・芸術へと繋がっている。農業DXは、後継者不足・従事者の高齢化等といった問題を抱えた農業・林業において、課題解決の近道・新しい姿を描き出してくれるツールである。更に、マーケットと生産地(者)を繋げる距離の問題についても解決しうる可能性がある。本日のシンポジウムで、この地域の将来の農林業の姿を、皆さんと一緒に考えていきたいと思う。」とお話しになりました。





●基調講演
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 渡邉修先生(信州大学農学部 准教授)は、「衛星・UAVセンシングを活用した農地情報の可視化と作物等の生育診断技術」と題して、ドローンで撮影したマルチスペクトル画像から、作物の生育状態をモニタリングする最新の研究成果についてお話しになりました。







●企業講演
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 高山利治氏(KOA株式会社 用途展開センター GM)は、「農業DXに向けた農業用センサーとIoT機器」と題して、KOA(株)が取り組んでいる農業用センサーについて紹介されました。また、トマト水耕栽培における重回帰分析を用いたデータの解析方法についてお話しになりました。







●パネルディスカッション
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テ ー マ:「農業DX」
座  長:松島憲一先生
パネラー:白鳥孝伊那市長、渡邉修先生、高山利治氏







●施設紹介
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 浅井葉月氏(INADANI SEES運営スタッフ)から、伊那市産学官連携拠点施設『INADANI SEES』の紹介がありました。








●パネル展示
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