第10回シンポジウムを開催しました。            2015年12月17日

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 平成27年12月11日、長野県伊那文化会館において、「伊那谷の農産物をみなおそう!」をテーマに、伊那谷アグリイノベーション推進機構第10回シンポジウムを開催しました。参加者は、一般の方々および企業、官庁、行政、教育研究機関の約130名でした。
 向山孝一機構長(KOA株式会社代表取締役会長)の冒頭の挨拶の後、伊那谷における農産物について講師5名からのお話しを聴き、今後の地域振興のきっかけとして、伊那谷らしさを感じられ、他地域との差別化が図れる農畜林産物の発掘や開発、ブランド化をどうするか、身近な問題として一緒に考えてみる良い機会となりました。

 向山機構長は、開会挨拶の中で、今回のシンポジウムでは、伊那谷の豊富な資源について、また、地域の事例等をお聞きし、伊那谷における【農林畜産業】・【飲食業】の大きな成果に繋げていき、次回のシンポジウムでは、“薬草”と“健康長寿”についての講演等をお聞きし、今後も、【ふるさと・地域(企業・行政等)】と【知の拠点(教育研究機関)】との交流を発展させていけたらとお話されました。

講演会として、
 藤田智之先生(信州大学学術研究院農学系教授)は、「中高圧処理による穀類への栄養機能性賦与とその応用開発について」と題して、特に「米」の加圧処理による機能性成分賦与について、通常、玄米を精白する際に除去・廃棄されてしまう糠(ヌカ)の成分を、圧力をかけることにより胚乳部分へ浸透移行し可食部の機能性を高められたことについてお話しされました。

 牛山智彦先生(長野県南信農業試験場場長)は、「地産の農産物 ナシ、カキについて」と題して、南信地域におけるナシの導入経過と栽培方法・品種と病虫害対策、カキ(干し柿:市田柿)の現状・今後の課題についてお話しされました。

事例報告として、
 松島憲一先生(信州大学学術研究院農学系准教授)は、『平成26年度伊那谷AIS重点課題「伊那谷の農林特産物特性調査について」』と題して、平成26年度の重点課題の一つである「伊那谷の農林特産物特性調査」について、【在来作物および郷土食等の資源調査(駒ヶ根市)】・【在来トウガラシ品種‘高遠てんとうまぶり’の特性調査(伊那市)】の事例を報告されました。

 小川文昭氏(農業)は、「三峰川の恵みを活用した有機米栽培」と題して、自身が取り組まれている【有機農業】において使用している有機物・雑草対策・病害虫対策等について報告されました。

 向山美絵子氏(山荘ミルク)は、「水や食材にこだわった地元食材を使った料理の提供」と題して、自身で開催されている【食と健康】を中心とした活動について報告されました。


休憩時間には、甘酒(2種:「加圧処理米」「未処理米」(株)仙譲提供)の試飲も行われました。
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